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明々後日

2008-09-07

[]ザ・ロード 22:28

もう死ぬってときが来たら教えてくれる?

世界の終末を旅する父と子。訳が本当にすばらしくってそれでこの設定で泣かないわけがないっていうかね。そして全然救いがなく絶望的な状況で話は進んでいくのにぐいぐい読めてしまうおもしろさ。

いずれ運が良ければ母になる可能性もある身としては、先に母親が見切りをつけて父と子を残すという設定に若干の不満が。でも、まだ子を持たない身としては、このように全力で父に守ってもらいたいと思うし、多くの子どもならば父親にはこのように守ってもらえるだろう、という静かな確信があるのじゃないかな、と思った。表紙がすごくイイ。読み終えて、表紙を見直すとまたうっすらと涙腺が。彼らの歩いた道はこんなに暗いのだな。

ザ・ロード

ザ・ロード

未来を思い描くことも追憶に浸ることも許されない世界だからこそ、きっと心の底では、子であれば誰もが言われたいと願い、親であれば誰もが言いたいと願うこんなストレートな言葉が私たちを途方もなく深く感動させる。

評・小野正嗣(作家)

(2008年7月7日 読売新聞)

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