駄・読書記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-03-15

2008/01 「復刻版 岩波写真文庫 田中長徳セレクション」

| 10:42

田中長徳セレクション(5冊セット) (岩波写真文庫 復刻版)

田中長徳セレクション(5冊セット) (岩波写真文庫 復刻版)

レンズ (岩波写真文庫―田中長徳セレクション)

レンズ (岩波写真文庫―田中長徳セレクション)

写真 (岩波写真文庫―田中長徳セレクション)

写真 (岩波写真文庫―田中長徳セレクション)

本の話 (岩波写真文庫―田中長徳セレクション)

本の話 (岩波写真文庫―田中長徳セレクション)

岩波写真文庫、好きなので、復刊じゃないのも200冊くらいは持っているんだけど、復刊されたら復刊されたで買うしかないよね!

田中長徳セレクションは、岩波写真文庫の中でも写真や美術に力を入れたものが多くて、やっぱり欲しい(復刻版は、解説がついているから!)(他のシリーズも持っているんだけど)。

わたしが好きなのは、「本の話」。本がどうやってできるのかっていうのを写真でいろいろ見せてくれるんだけど、これが1950年代に作られた本なので、当時どういう風に作っていたのかていうのが面白いです。あと「岩波写真文庫」は試行錯誤して現在の(現在の?)形に収まったんだけども、それに至るまで、どんなフォントやデザインが立案されていたのかていうところまで惜しみなく見せてくれているのです。

このまま286冊全部復刊されるんだろうか…!されたらいいな!

2008-03-14

2008/03 堀江敏幸「熊の敷石」

| 10:11

熊の敷石 (講談社文庫)

熊の敷石 (講談社文庫)

初、堀江敏幸。表題作「熊の敷石」を含む3編の作品集。「熊の敷石」は芥川賞。簡潔だけど、緻密で、インテリジェンスを感じる文体に好感をもった。

表題作「熊の敷石」は、フランスに滞在中の「私」が旧友ヤンに会いにゆき、彼とのひとときを過ごす中で、彼と彼にまつわるユダヤ人の歴史と経験に触れる。また「私」と彼の家主である女性と盲目の息子との関り合いを描いたもの。

「うまくいえないけど、きみにはなんとなくそういう話をしたくなるところがあるよ。柔道家でもないのに受け身がうまい」(中略)

彼のいいたいことは、それこそ「なんとなく」わかるような気がした。(中略)

ながくつきあっている連中と共有しているのは、社会的な地位や利害関係とは縁のない、ちょうど宮沢賢治ホモイが取り逃がした貝の火みたいな、それじたい触れることのできない距離を要請するかすかな炎みたいなもので、国籍や年齢や性別には収まらないそうした理解の火はふいに現われ、持続するときは持続し、消えるときは消える。不幸にして消えたあとも、しばらくはそのぬくもりが残る。

この部分が一番印象に残った。「なんとなく」。

2008-03-12

2008/02 絲山秋子「逃亡くそたわけ」

| 00:33

逃亡くそたわけ (講談社文庫)

逃亡くそたわけ (講談社文庫)

わたしが安心して読める作家の一人に絲山秋子がいるんだけど、今回も期待に外れず面白く読めた。

躁転中の花が、同じ病院に入院しているなごやんを誘って、精神病院を抜け出すという話。車で九州を回るロードムービー的な側面を持ち合わせつつも、あくまでもなごやんとの距離感や、花の心理描写などが主。

わたしは精神的な病にかかったことはないけども、極めて冷静な花の視点に共感するし、同時に「亜麻布二十エレは上衣一着に値する」という幻聴が聴こえてくるそういう意識もわかるような気がした。そしてそれがわたしにとっての絲山さんの文章の魅力なのかなと思った。

亜麻布二十エレは上衣一着に値する(マルクス

2008-03-06

2008/01 ジョン・アーヴィング「未亡人の一年」

| 20:23

未亡人の一年〈上〉 (新潮文庫)

未亡人の一年〈上〉 (新潮文庫)


未亡人の一年〈下〉 (新潮文庫)

未亡人の一年〈下〉 (新潮文庫)


ジョン・アーヴィングは、外国文学が得意ではないわたしでも割と好きな作家なのだけど、この「未亡人の一年」はその中でもかなり面白かった。

分量もけっこうあって、読むのに時間はかかったけど、巧妙なストーリー展開と、語り口で、全く疲れることなく読み終えた。といってもけっこう一生懸命読んで4日くらいかかったけど…。

勇気があるっていうのは、起こったことを受け入れるってことーーなんとかがんばって乗りこえるってことだよ

エディ・オヘアが4歳のルース(物語の主人公)に言ったこの言葉が好きです。

2008-03-05

ほんのむしグループに入れて頂きました。

宜しくお願いします。