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2008-03-17

2008/04 養老孟司、宮崎駿「虫眼とアニ眼」

| 12:25

虫眼とアニ眼 (新潮文庫)

虫眼とアニ眼 (新潮文庫)

養老さんと、宮崎さんが何度かに渡って対談したものをまとめたもの。

1997年もののけ姫後)から2001年(千と千尋後)に跨がっているので、宮崎さんの言ってることが、少しずつ変わってきている。

自分とか、自分と同世代の人とか、少し年下の人たちに対してぼんやりと思っていたことを、宮崎さんと養老さんが言葉にしてくれたような本。宮崎さんは骨太すぎて、たまに「そ、それは…」と思うようなところもあるけど、そういう骨太さに憧れる部分もある。

本人たちはみんな真面目で気がよくて、実に優しいいい子たちなんだけど、一方で信じられないくらいに生きていくための武装に欠けている。(中略)そのまま30歳になって、大人になるのを拒否している。だからぼくが子どものために映画を作ろうと言っても、若いスタッフの士気が上がらないんです。だってみんな自分の子どもがいないんだもん。子どもがいなくて、いつまでたっても自分のために映画を作りたいんですね。こんな人たちなんて、もう放っておけばいいんだと思うこともありますよ。みんなが支え合いながら、緩やかに安楽死していけばいいって(笑)

宮崎さんのこの言葉は、三十目前のわたしにとって心痛くなった。本当にその通りだ。

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