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littré このページをアンテナに追加

2008-04-01

[]「一日の悪」トマス・スターリング

とても面白かった!同じ作者の「ドアのない家」も面白かったけれど、こちらのほうがより強く印象に残った。ベン・ジョンスンの「ヴォルポーネ」を下敷きにしたコンゲーム。何よりもシリアという女性の描き方がとてもよかった。最後に彼女が「生」に向かって踏み出していこうとするところは感動的ですらあるし、シリアを通して全篇に立ち込めるエロティックな部分が「死」と対照をなしていて、読む進むほどにうまいなあと思ってしまった。読了後に調べていたら、マンキウイッツの「3人の女性への招待状The Honey Pot」はこの作品をもとにしているとのこと。そうだったのかー。そういえばダムウェイターとか出てきたような(記憶曖昧)…あのレックス・ハリソンはすごくよかった。映画と本の記憶がつながると、なんだかとても嬉しい。

ポケミスは判型といいい活字の感じといい、読んでていい感じ。