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littré このページをアンテナに追加

2008-04-17

[]森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」

四畳半神話体系』はとても苦手な本だった。ボロアパートに君臨する(?)神という冒頭にはとてもとてもワクワクしたのだけど、その後がどうも続かなかった。ので、自分はとても真っ当な森見読者にはなれないなーとおもったのですが、『夜は短し~』はとても面白く読んだ。古本市の神の少年と、すべての本はつなっがてるのだ式のくだりとか。渡辺温と谷崎とか。

2008-04-05

[]「血と暴力の国」コーマック・マッカーシー

なんとなく読みにくい感じがして読み始めてからかなり時間がかかって読了。何でかなーと考えたら、翻訳の文体に乗り切れなかったのと、あと視点をどこにおいて読めばいいか迷っていたからだったような気がする。モスとシュガーとベルという三者の視点が切り替わるものの、そのなかでシュガーが徹底的に不在であるということで、とても不安定な状態に読者は置かれてしまうのだと思う。もちろんシュガーは登場人物としていて、語りもするのだけれど、最後まで誰なのかということが分からないだけにその不在が小説を不気味なものにしているような気がした。それが暴力とアメリカという国の芒洋とした不気味さでもあるような感想を持った。

2008-04-03

[]「ジーヴスと恋の季節」P.G.ウッドハウス

今まで読んだジーヴスもののなかでも一番好きかも知れない。特に村の演芸会(?)がはじまるあたりから、ガッシーとドブス巡査が追っかけっこしてジーブスがゴムの棍棒で殴るところまではかなり笑いながら読んだ。バーティーが入れ替わったり、3組?くらいの恋の鞘当てがあったり、プロットは複雑でたまに誰が誰だかわからなくなったけど!

2008-02-22

[]『名短編、さらにあり』

北村薫宮部みゆき編。吉屋信子の「鬼火」や内田百閒「とほぼえ」など大好きな作品も入っているし(「鬼火」は本当に怖くてエロティックでもあり、再読した今回は「帯を締めて来いよ」云々というところにゾクッときた)、川口松太郎の作品が2作も読めるしで素敵な一冊。十和田操という作家の「押入れの中の鏡花先生」というのも、不思議な感触の小説で面白かった。岩野泡鳴の「ぼんち」も不思議な一作。脳みそが頭蓋骨の中ではみだしてるって!!北村薫アンソロジーはとてもいいなあ。