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うにうにめも

2009-02-13

孤塁の名人 ※2/16追記

| 00:28

合気を極めた男・佐川幸義 孤塁の名人

合気を極めた男・佐川幸義 孤塁の名人

佐川幸義の伝記…というには微妙。ノンフィク小説。武道をやってないとまず面白くないし、武道をやってても、大東流以外の人が読んで面白いかは微妙。合気道ですら微妙なライン。

とにかく佐川幸義は摩訶不思議な技を遣っていて、それが彼の言う「合気」だったんだな、と。そして彼はとても天才だったっていうのがひしひしと伝わる話だった。でも、天才って言っても「どうせ伝わんないよ」って完全に諦めてるんじゃなくて、「伝わってほしい」「掴んでほしい」って思ってた人なんだなぁ、と思った。読み進めてくうちに、どうして「孤塁」なのかがわかる。

門人の誰も彼と同じ境地には至らなかったし、師である武田惣角ですら、途中で彼を他の門人たちと同じように投げることができなくなってしまった。ほんとうに、誰にもたどり着けないところに一人でいってしまった人だったんだなぁ、と。けれど、彼は自分で、自分がそこにたどり着いた理由が、師の動きを見て、反芻して、分析して研究して、その結果だって思ってたから、門人がそうしない(できない?)のをすごく歯がゆく見てたのかなぁ、と。

とりあえず、彼が言っていたという合気を取る(?)コツは私にはまだまだわからなかったし、合気揚げ*1もわからなかったけど、身体を鍛えないと、技がわかってもどうしようもないんだな、というのはわかったので、筋トレをやるようにしようと思った。結局そこかよという結論。しかしまずはそこから、とも思う。

とりあえず津本陽が書いたという他の武道関連*2の本も借りてみようと思う。図書館にあるかどうかちょっと不安だけど…w

そういえば読んでて津本陽の年齢を知ってびびった。もっと若いと思ってたんです。

*1:「ふわりと蕾が花開くように五指をひらく」…だったかな。流れるように、とまらないように。そしてすべては合気揚げから始まる、らしい。

*2黄金の天馬 (文春文庫), 鬼の冠 (新潮文庫)